2018年・春の台北

 14年一緒に暮らしたモンキー(コザクラインコ)が亡くなったので、何時でも長期に出掛ける事ができる様に なりました。カミサンが台湾へ行って見たいと言っているので暑くなる前にと計画。
 週間天気予報を見て良さそうな週にと考えたが、それだと格安チケットを手に入れる事が難しそう。しかたなく、 【チケット+ホテル・現地フリー】のツアーに申し込み、準備万端。前日の午後、当の行きたい本人が腰痛で ”行けそうにない!。”と言い出す。一晩寝て当日朝の様子を見て判断、が、洗面時に再度ギックリでギブアップ。 当日キャンセルじゃ払い戻しは期待できないので、私一人で出発。

        

第1日目  2018年3月19日(月)  0.9万歩

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 桃園空港第2ターミナル、長〜い、歩いて歩いてイミグレーションへ。25年前は古い(第1)ターミナルだけだし、 こんなに長くは無かった気がする。先ずは台湾元に交換してから通関へ、顔写真と指紋採取し入国。昔は仕事だったので 車の迎えが来ていたが、今日は遊び。MRTで市内へ行けるので逆に安全で快適で便利かも。
 高架鉄道なので車窓から景色が見られる。南亜林口工場の中と言った感じの駅も、”昔、良く来たよな!。”。林口第一 ゴルフ場付近は高層ビルが林立し、畑と籔しか無かった所が街に。淡水河手前のど田舎町だった三重市も新しく変身。

 MRTのルート図を見て、【三重】で乗り換えてホテルの在る【中山国小】へ。地上へ出ると、変わってない。雑然と 古臭く密集した街。地下から突然出てくると知った場所だが方角が判らない、チョット遠回りしたがホテルへ到着。

 天気は曇りなので、予定通りに【九分】へ行くのでMRTで【忠孝復興】へ、バス停には九分行きを待つ観光客が 数十人、大部分が日本人。相乗りを誘うタクシーが煩い、1台目のバスは満席で乗れず2台目に乗る。冷房が強すぎて寒い、 部屋も車も冷房効き過ぎは台湾らしい、ジャンパーを着込む。運転が荒いのも台湾、高速、山道を走って約1時間で到着。
 半分は大陸を含む中国人(台湾人と大陸人は一目瞭然)、半分は日本人、そして少しの欧米人、が溢れ返っている。 基隆湾は見渡せたが、曇りなので夕陽を見ることは無理、雨が降らない内には帰ろうと早足で廻る。帰りは台北行きのバスは 満員なので基隆行きに乗り【瑞芳】で鉄道に乗り換えて台北へ。25年前は、有名じゃなかった街なのだが!。

 ホテルへ戻り、【台湾劇棚】が近くなので場所を聞くと歩いて数分なので、20時開演に間に合わないが行って見た。 約5分遅れだが入れてくれたので京劇を鑑賞。1時間後の帰りにはポツポツと雨が。

         
二期作・田植え直後の田園 昔良く来た南亞・林口工場 中山国小駅前 九分到着バス停から基隆湾
これぞ台湾のお寺(廟) 老街の混雑振り この急斜面に建つ老街 老街の最上部、小学校下
提灯が映える老街 台鉄・瑞芳駅 悠遊カード可 台北駅のホール 流石でかい! 台北駅前南 こんなにスッキリ
忠孝西路 こんなに広くなかった 日本車輌製造の機関車 京劇 主役3人 神と妖怪の戦い場面
フィナーレの挨拶

第2日目  2018年3月20日(火)  2.1万歩

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 TVの天気予報は、一日中雨で寒くなるとの事で防寒対策もと言っている。では屋内の見所へ行く事に、寒いと言っても 最高が18℃最低が12℃なので、半袖Tシャツ、薄でのジャンパーと傘を持参。道行く人はダウンを着込んで真冬の様相。 若者の流行らしいが、ギャルはホットパンツ生足、でも上はダウン。男の子は超刈り上げ頭、20〜30才代は半数以上かな。 半袖Tシャツは薄すぎだったので、薄でのジャンパーが必要だった。

 先ずは故宮博物院へMRTで士林駅へ、バスに乗り換え故宮へ。到着したとたんにドシャ降り、バス停の下で雨宿り。 小雨になったので歩き出したら入口前で再度のドシャ降りで膝下がズブ濡れ。台湾の雨らしい、見学中に問題なく乾いたのでOK。
 ザックはロッカーへ収納させられ手ぶらで、写真を撮っているので聞くとOKとの事で、私も昔は展示されていなかった気が する宝物を撮影。超有名宝物は継続展示されていたが、25年前には見た事が無い宝物も多くあったので、手振れやボケがあっても 記念に載せて見た。

 次は中正記念堂。全く変わっていなかったが、民進党時代に【台湾民主記念館】へ改名、儀式兵の交代式の廃止、門の 名称を【大中至正】から【自由広場】に変更された様だが、現時点では【自由広場】以外は元に戻されていた。大陸のオバサン 観光客が交代式を前に立つ人の顔の前にスマホを構えて撮影していた。邪魔だと言われていたが知らんぷり、どうして国民党 の代表をそんなに撮りたいのかな?。

 中正記念堂からは西門方向へ歩きながら総統府と二・二八記念公園を通って龍山寺へ。この辺は全く変わっていない。

 我が家は昔から古びていたが、相変わらず。でも鉄格子が白の窓枠に変わっていた。付近はバイクの修理工場がカフェーに 鳳梨酥で有名な【微熱山丘】の本店が50m先にできていた。

 【葱油餅】と【葱抓餅】の違いを聞いたら、【抓】は揉み解すかどうかで味は変わらぬそう。1枚が30元、高い!。
 中国語学校の行き帰りに良く食べた【永康牛肉麺】は、小雨の中を数十人の行列なのでパス。昔は何時でも入れた店なのにね。 【鼎泰豊】も超有名店になったが、昔は本店だけで日曜日くらいしか混んでなかったが。【東門餃子館】には行列は 無かったが、一人じゃ食べ難いのでパス。昔は無かった様な【髭鬚張】で魯肉飯と貢丸湯を。
 【小上海】は25年前と変わらずの店構えで営業。老板も歳食ったが昔のまま、内装が小奇麗になっただけだが、値段は 約2倍になった気がする。

葱抓餅 10時のおやつに 故宮博物院正門 大雨が降って来た バッタとキリギリスのいる白菜 白玉の苦瓜
翡翠の原石、ミャンマーが最高品質 玉の器 ラピスラズリーの原石 黄金の碗
ナイフと鞘 髪飾り チベットのナイフ ヤク・バターと岩塩と黒茶を混ぜる茶器
樺木の樹皮で作る飾り 透かしの入る磁器 細密な画、長さ6,7mの一部 細密な画
仏像、青銅製に金鍍金 赤珊瑚と玉の飾り 象牙の多層球 木製多重器、マトリョーシカみたい
故宮の入口、雨上がり 市内の老爺飯店、日本料理店・中山 南京西路、タクシーは黄色に統一 中国語学校は無くなっていた
昔は考えられない混雑 多種類の餃子を生大蒜で食べた 昔にも在ったかな? 魯肉飯は【渡小月】で良く食べたが
地中の虫を狙ってた鳩より大型 義衛兵交代式直前 制服の青は空、緑は陸、白は海軍 全く変わっていない中世記念堂
大中至正が自由広場に変わっていた このビルも帰国後にできた 昔は目つきの悪い私服憲兵が大勢 台湾も高齢化、外人介護人を受け入れ
昔も今も熱心にお祈り 物価は日本よりはやや安い様だ 昔から鼎泰豊より安いので通った 良く食った超定番メニュー
味は変わらぬが高くなった! 大家は大分前に亡くなった 洒落た店が結構できていた

第3日目  2018年3月21日(水)  2.6万歩

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 TVの予報では、曇りだが雨の心配は無い、が、風が強く寒いので服装に注意する様にとの事。
ならばと、天気の良い日の計画、【象山ハイク】と【淡水河畔の散策】と決めて出発。寒いとは言っても台湾と、持って来たのは Tシャツしかないので、薄でのジャンパーを羽織って、防寒ヤッケをザックに入れた。

 象山駅周辺は新開発地域で真新しい高層ビル群、ひと際高い【台北101・地上101階・509m】が眼前に。反対側に 山があるのでその方向に向かうが、大通りと高架道路と公園が交差しており不安。誰も歩かぬ地下道を通り遊歩道みたいな細道を 上がって行ったら病院が見え、象山遊歩道の道標があり一安心。
 急な登りの道端に長期間の駐車とおぼしき車の列は入院患者の車か?。登山道は全て急な石段。1時間弱の案内だが、寒い日 だった事もあり休み無く登ると30分で頂上に到着、標高183mだからそんなもんでしょう。やや汗ばんで台北市内を見渡し ながら展望台で休憩。風もあり肌寒さを感じる、温度計は14℃、この時期の台北がこんなに寒いとは!。頂上では老人達が 車軸で作った重量挙げや鉄棒でトレーニング。何処も老人の天下だ!。
 直ぐに反対側のメインに利用される登山道を下る。こちら側の方が直登で急、石の階段なのでつまずいたら怪我は確実。途中で ホットパンツ生足のギャルがスマホを欄干に絡めて自撮しようとしているが上手くいかない。通り過ぎる人が助けない、”私が 撮ってやる。”と言ったら喜んで応じた。急階段を真下から撮るので、もともと長い足がより長く、良かったと喜んで、”日本人 でしょう。”と日本語で。まだ終了してはいないが日本語の勉強中とか。

 予定は象山を下ったら台北101で昼食と考えたが、10時半には象山駅に戻ったので、MRTで民権西路の【林華泰茶行】 へ茶葉を買いに行く。各種の烏龍茶、鉄観音、台湾紅茶が、一斤(600g)が3,000NT$〜600NT$と幅広く迷うが、1,200NT$の3種類を 半斤づつ購入。昔はお土産に1,600NT$を買っていたので、物価が上昇した現在1,200NT$だと安物部類かも。

 淡水へはMRTで直通。昔は道端に入り乱れたバス停しかなかったのが、大きな駅と整備された駅前、河畔は遊歩道が完備。 【紅毛城】まで川岸に遊歩道を行き、帰りは【老街】を見て戻った。何処も大陸の観光客が多いのには驚く。
 淡水駅からバスに乗り淡水河河口の【漁人馬頭】へ。目の前は台湾海峡なので風も強く肌寒い、Tシャツの裾をズボンの中に入れ ジャンパーとヤッケを2枚重ねて寒さしのぎ。25年前に若い友人と釣りに来た何も無かった漁港が一大観光地に大変身。日本では こんな港は見た事は無い、たぶん開発許可されないだろう。セイゴを釣った突堤は立ち入り禁止、私が黒鯛を釣った岸壁もそのまま、 変わったのは地上と堤防上の建物と船。昔の船は約20cmφの塩ビパイプを筏の様に束ねて船外機を着けたものだったが、ボートから 大型クルーザーまで多様。
 恋人カップルが沈み行く夕陽を見る観光地に変貌していた【漁人馬頭】、家族連れや友人同士などが集まって来ていたが、寒くて 待ちきれず日没には2時間位は早く帰った。一人ぼっちだし。

象山駅から台北101 病院前からの台北101 象山の象さんが出迎え 象山頂上からの台北市街
この時期の台北としては極寒 象山公園側の登山口 象山駅周辺の新開発住宅郡 見違える程整備された淡水駅
淡水河河畔の遊歩道 観音様が寝ている姿に見えるとか ガジュマロ(榕樹)は台湾の何処にも 河畔の港の店も洒落ている
アヘン戦争で英領へ、そして日本へ 砦なので、淡水河へ向け大砲が この店も旨い牛肉だった 行列の出来る店が何軒も
車進入禁止の様だった 様変わりの漁人馬(口辺が付く)頭 長い堤防上に遊歩道が整備 台湾海峡の先は中国大陸
茶葉蛋は定番おやつ 恋人と渡ると結ばれるとか 警備艇・漁船・遊覧船 昔から夕陽は有名だった淡水

第4日目  2018年3月22日(木)  1.5万歩

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 今日は帰国日、朝から晴天でやや涼しく気持ちが良い。昼前にホテルへ戻りチェックアウトし、14時に出発予定。

 先ずは、台湾国立博物館へ、昔は行った事が無かった。昆虫の特別展示中、そう言えば30cm位のトカゲが居たっけ。 常設展示は歴史資料だった。
 そのまま、二・二八記念館へ、国民党の抑圧に爆発した内省人の蜂起を記念するもの。叔父の友人(台湾人で16才で 少年飛行兵に)は敗戦後何とか帰台湾したが、基隆港へ到着と共に逮捕、その後、二・二八事件では松山飛行場の戦闘機を 奪って参戦し逮捕されたが、少年だったので参戦内容がバレズに死刑は免れ緑島へ、1987年の戒厳令解除まで30数年 の抑留。
 チェックアウトが12時までなので、急いでホテルへ戻る。その後、台北101で台湾飯をと考えたが、この混雑に並ぶ 気にはなれず日本ラーメンを選択、NT$260値段は日本国内レベルと高い!。急いで最後の予定地・国父記念館を見てから ホテルへ戻り空港へ向け出発。予定通りに台湾を離陸、さよなら。

 25年前とは大きく変わった台北にビックリ。町の様子以外を示すと。
1) MRTの完備でほとんどの観光地へ行ける、悠遊カード(プリペイド)は割引もありコンビニやスーパーでも使用可能。 一番驚いたのは不足しているのに改札を
  出られた事。次の入場はできず気が付きチャージする時に清算される仕組み。
2) 黄色のレンタルサイクルが各地にあり、利用法は調べなかったが、MRT内まで持ち込みもできるみたい。
3) 無料WiFiがMRT駅、車内、だけでなく路線バス内も完備。また、GooglMapはオフラインでも使用可能だった。
4) 淡水からバスに乗った時に美容整形の電光掲示板。韓流は美容整形天国みたいだけど台湾もかな。
5) ギャルは生足、男の子は超刈り上げヘアー、が流行っているみたい。それ程寒くないのに厚着するのは昔のまま。
6) 残念ながら叶えられなかった事。1)木綿花が見られなかった。2)レイシも台湾マンゴも出ていない。3)度小月の担仔面 を食べなかった。
9) 交通マナーが良くなった気がする。25年前は横断歩道を渡るのも恐ろしく、現地人の影に隠れて横断していた。車は 右側通行でどの交差点も右折可なので
  渡り切るまで安心できない、バイクや車が横断する人の間を突っ切って行く。これが気にならなかったのは何故?。 MRTのお陰で交通量が減った?、
  やはりマナーが向上したのだと思う、驚き!。

出勤時間を過ぎた忠孝西路 台湾博物館は日本時代の建物 豪華な柱と天井も日本時代製 こんな蛾が飛んだら恐怖
キリギリスも巨大 ブヨは米粒より小さいだろう 蝶でもこの巨大さは恐怖 生態系の頂点の動物
台湾では原住民と言うらしい 16もの民族が居るらしい 25年前に建設中だった新光ビル 多くの人が政治犯にされた
大家の姉は香港と米国へ脱出 少年飛行兵は30年以上島流し 見上げる台北101 日本人観光客で大混雑
混雑する方を奥にすれば良いのに 使用済みケーブル 全く新しい区域に変貌 国父記念館は変わらず
孫文像も衛兵も変わらず ゴミゴミした市中は変わらず バスにも無料WiFi 第三ターミナル建設中
MRTホームの安全対策 MRTに自転車乗り入れOK 真冬の様相と生足 生足が流行りみたい

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